大人も楽しめる東京プリン名所――固めプリン編
年齢や性別を超えて愛されているスイーツのひとつ、プリン。卵と牛乳と砂糖というシンプルな材料が基本ながら、味はもちろん、食感や形は店によって多種多様です。
どこでも気軽に食べられますが、だからこそ、その店でしか味わえないこだわりの詰まったプリンは特別です。
今回は、近年ブームの「固めプリン」がいただける、都内の名店3店舗をピックアップしてご紹介します。
※記事内の価格表示はすべて税抜価格です
4/4 SEASONS COFFEE
優しい味わいのプリンは、甘さ控えめのホイップクリームやビターなカラメルソースと相性がいい。
東京メトロ・都営地下鉄「新宿三丁目駅」から徒歩3分ほどのところにある「4/4 SEASONS COFFEE(オールシーズンズコーヒー)」は、風土や作り手の生んだ素材を大切に、 一杯一杯丁寧に入れられた自家焙煎のコーヒーが味わえるコーヒーショップです。白を基調としたナチュラルテイストの店内では、 世界各地のコーヒーや季節のスイーツ、スコーンなど、約30種類のメニューが楽しめます。
その中のひとつ「Classic pudding」(556円)は、2018年8月の店舗リニューアル後に誕生したオリジナルの自家製プリン。
その名のとおり、昔懐かしい素朴な味わいのプリンで、一口含むと卵の優しい風味が口一杯に広がります。
「お客様に喜んでいただける商品を」との思いから生まれたそうで、誰もがおいしいと感じられる甘さに仕上がっています。
むっちりとした弾力感がありながら、滑らかな舌触りが楽しめる食感も、プリン好きにはたまらないポイントでしょう。
大きめのプリンにたっぷりと注がれたカラメルソースには、ミネラルが豊富なきび砂糖を使用しています。 絶妙な焦がし加減が生み出すビターな味わいに、隠し味のアマレットが甘酸っぱい風味をプラスして、ほのかに甘いプリンを大人の味へと導きます。 プリンとカラメルソースのハーモニーは、コーヒーやラテとの相性もばっちり。
自然派の味わいもさることながら、重厚感のあるプリンを真っ白なホイップクリームとチェリーが彩る、どこか懐かしさを感じる見た目の愛らしさも人気の理由でしょう。
甘さ控えめの滑らかなホイップクリームを絡めて、時折味の変化を楽しむのもおすすめです。目と舌とで、心ゆくまでじっくりと味わいたい一品です。
<Shop DATA>
4/4 SEASONS COFFEE
住所 | 東京都新宿区新宿2-7-7 寿ビル1F |
電話番号 | 03-5341-4273 |
営業時間 | 平日8:00~19:00/土・日曜、祝日10:00~19:00 (プリンのオーダーは13:00~) |
定休日 | 無休 |
URL | http://allseasonscoffee.jp/ |
POPOCATE
毎日でも食べたくなるスタンダードなプリン。ビターテイストのカラメルで2つの表情を楽しんで。
一軒家の小さな出窓が売り場という、一風変わった店構えの「POPOCATE(ポポカテ)」は、テイクアウトオンリーのプリン専門店です。 最寄り駅の小田急小田原線「代々木八幡駅」や東京メトロ千代田線「代々木公園駅」からはちょっぴり離れた裏路地にありながら、 正午のオープンと同時に訪れるお客さんも多く、連日賑わいを見せています。
それほどの人気を生み出した背景にあるのは、オーナーのプリン愛。幼い頃からプリンが大好きだったというオーナーは、出張先などで各地のプリンを食べ歩いたくらいのプリン好きだそうです。
現在の店舗物件と出合ったことで、「ここでプリンの店を開きたい!」と、プリン専門店のオープンを決意しました。
プリン好きの仲間を集めて試行錯誤し、半年近くを費やして完成したのが、弾力のある「POPOかた」(430円)と、とろりとした滑らかさの「POPOやわ」(430円)という、別々の食感が楽しめるプリンです。
POPOCATEのプリンは、選りすぐった養鶏場から直接仕入れた新鮮でコクのある卵を使い、牛乳や豆乳でまろやかに仕上げています。 「POPOかた」は弾むような張りのある食感が楽しめ、対して「POPOやわ」はまろやかな優しい舌触りでとても滑らか。 どちらも「もうちょっと食べたい」と思えるくらいの控えめな甘さの中に、こだわり抜いた素材の味が活きています。
カラメルソースはほろ苦いビターテイストで、シンプルなプリンに絡めると、卵のコクを感じられる素直な味から大人の味へと趣が変わります。
カラメルソースは別添えなので、自分好みの量に調節しながら味わえるのもうれしいポイントでしょう。
スタンダードなプリン2種のほか、オリジナルのストロベリーソースが入ったチョコプリン「POPOチョコ」(510円)や、旬の食材を用いた季節限定の味など、常時6種の味が楽しめるPOPOCATEのプリン。
「POPOかた」と「POPOやわ」の容器は店名がスマイリーフェイスにデザインされたガラス瓶で、食後は小物入れなどにも使えます。
さりげなく置いているだけでも絵になり、晴れた日には店舗の外に置かれたベンチで撮影するお客様もいるのだとか。
毎日でも食べたくなるシンプルな味とかわいいスマイルが、おやつタイムのひと時を彩ってくれるでしょう。
<Shop DATA>
POPOCATE
住所 | 東京都渋谷区元代々木町23-4 |
電話番号 | 03-5738-8533 |
営業時間 | 平日・土曜12:00~19:00/日曜、祝日11:00~18:00(なくなり次第終了) |
定休日 | 月・火曜 |
URL | http://popocate.com/ |
グーテ・ド・ママン
控えめな甘さできめ細やかな口あたりの正統派プリン。ほろ苦いカラメルソースが引き立てる。
JR「田町駅」、都営地下鉄「三田駅」、東京メトロ・都営地下鉄「白金高輪駅」「麻布十番駅」などからアクセスできる「グーテ・ド・ママン」は、36年の歴史を持つケーキ屋さんです。 定番から季節ものまで12種ほどのケーキや焼き菓子が並ぶショーケースの中、アルミカップに入った「キャラメルプディング」(420円)が存在感を放ちます。 オーブンで時間をかけてじっくりと焼き上げる製法で、表面のほんのりした焼き色が特徴です。
グーテ・ド・ママンのプリンは、創業当初から変わらぬ正統派の味わい。「家庭でも作れるけれど、家庭では食べられない味」を目指して研究を重ね、
オーナーがみずから手掛けたオリジナルレシピを36年間守り続けています。
「特別なことは何もしていないプリン」というオーナーですが、その日の気温や天候に合わせて焼き加減を微調整するなど、手間と愛情をたっぷりかけて丁寧に作り上げています。
フランス語で「ママのおやつ」を意味する店名のとおり、母親のような愛情を持って作られているプリンです。
そんな「キャラメルプディング」は、食べ応えのある大きめサイズ。スプーンを入れるときにわかるくらい、しっかりとした固さがありますが、きめ細かく軽やかな口あたりです。 最後までおいしく食べきれるようにと甘さは控えめで、ミルクの優しい風味が楽しめます。
余分な苦みや酸味が出るギリギリ手前で火から下ろすという特製のカラメルソースは、ほろ苦さの中に深みのある甘さ。プリンに絡めれば、昔懐かしい思い出の味が口の中に広がります。
ヨーロピアン調のエレガントクラシックな店内にはイートインスペースがあり、上質な時間の流れる中でゆったりとプリンを味わうことができます。
テイクアウトして自宅で食べる場合にも、カップからお皿に移して、プリンとカラメルのバランスがとれた味わいを楽しんでください。
<Shop DATA>
グーテ・ド・ママン
住所 | 東京都港区三田2-17-29 グランデ三田1F |
電話番号 | 03-3456-3205 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 日曜 |
URL | http://g-maman.com/ |
※2020年3月に取材を行いました
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