人生設計が必要な理由は?人生で必要なお金を準備しよう
本記事は、SBI新生銀行からのお知らせです。
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10年後や20年後、そして老後はどのような暮らしをしているのか。将来を考えるのは夢が広がる一方で、不安もつきまといます。ただ、漠然と不安を抱えるよりもなりたい未来の自分へ向かって今から準備を始めておけば、一歩一歩目標へ近づくことができます。そこで必要になるのが人生設計です。
ここでは、思い描いた将来を実現するための人生設計についてお伝えします。
人生設計が必要な理由
人生設計とは、これからやりたいことや、なりたい自分をイメージして、そのために必要な手順を考えたライフプランのことです。 子どもの頃、将来何になりたいと夢見ていましたか?諦めずに未来の自分に近づけるよう願い続け努力を積み重ねた結果、願いを叶えた人がいます。
大リーグの大谷翔平選手は、高校生のときに配られた人生設計シートに未来のキャリアについて綴っていたそうです。
27歳には「WBC日本代表MVP」と書かれ、2023年3月に1年遅れの28歳で実現しています。29歳ではノーヒットノーラン2度目の達成や、その後も結婚、子どもの誕生、57歳ではプロ野球から引退、引退後の展望も記され人生設計を作っていました。
「人生が夢を作るんじゃない!夢が人生をつくる!!」とも書かれており、未来を想定して今何をしたらよいかを明確に築いていき結果を出せたということになります。
将来は何を達成しどのような人とどのように暮らしたいですか。
それに向けて、就職、結婚、子供の誕生、住宅購入、地域で社会貢献など、何歳で達成したいか、ノートに綴って目標を明確にしてみましょう。
現在の生活環境と照らし合わせて目標までのステップを考えます。
人生設計を立てるメリット
物価が上昇する一方で給料は伸び悩む環境のもと、子育てにも老後にもお金の不安がつきまとう昨今。 「給料は上がるのか」「子供を産み育てることができるのか」「老後資金は貯められるだろうか」など、多くの人が将来について何らかの不安を抱えています。
このような環境で将来設計を立てることは自分らしく前向きに生きる上で大きなメリットがあります。
いつ何をすべきかわかる
漠然と不安を抱えているだけでは、人生を楽しむゆとりも見失ってしまいがちです。将来設計を立てれば、いつ何をすればいいかが明確となるため、着実に未来の自分に向かって準備を進めることができます。
用意すべきお金を意識できる
将来設計を立てることで、未来の自分をイメージしながら結婚や出産といったライフイベントを経て、なりたい自分のライフスタイルを一つ一つ実現していくことが期待できます。夢を実現するための裏付けとなるお金の準備について、いつまでにいくら備える必要があるか金額の目安を持つことができ、お金の使い方をコントロールできるようになります。目的を持つことで、節約や貯蓄も無理なく続けられるでしょう。
リスクに備える心構え
病気やケガのほか、不景気による減給や失業、自然災害による被害など、人生においてはさまざまな不測の事態に遭遇します。
そのようなまさかの事態を想定し対応できるよう将来設計を立てることで心構えもできるようになるでしょう。
将来設計を立てる方法
自分の人生を幸せに導くための将来設計を立てる際には、一覧表にして書き出すとやるべきことが可視化されわかりやすくなります。
では、将来設計を立てる際の手順と押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。
1. やりたいことをリストアップする
まずは、人生でやりたいことやなりたい自分をすべてリストアップします。その際、「30歳までに主任になる」「20年後までに1,000万円貯める」など、具体的な数字で書き出すことがポイントです。
2. 具体的な情報
リストアップできたら、それぞれの目標を達成するために必要な情報を収集します。必要となる資金や期間、準備すること、スキルなど、できる限り詳細に挙げていきましょう。両立が難しそうなものがあれば優先度の高いものを選ぶなど、取捨選択していきます。
3. 期限を決めて具体的な計画を立てる
目標とそれぞれに必要な情報を基に、いつ何をすべきかを計画していきます。20年後までに1,000万円を貯めたい場合は例えば毎年50万円ずつ預金していく方法があります。預金よりも収益性の高い商品で運用した場合には目標額まで早く到達できたり、毎月の積立金額を少なくすることができる可能性があります。
4. とるべき行動を明確にする
目標達成のために、何をすべきか明確に決めます。例えば、子どもが小学校の低学年のうちの数年間は貯め時と捉え、貯金額を5万円から10万円に上げるとしたら、そのために生活費がどのような場面で節約ができるかなど、家計費の見直しや暮らし方の工夫も必要です。最終目標を達成するためには、1年後、3年後、5年後、10年後と段階的に目標を設定し、ステップを踏みながら小さな目標を積み上げていくと効果的です。
将来設計には資金計画が欠かせない
①積立目標額を決める
②目標額を達成するため、毎月の積立額を計算する
③つみたてるお金を先取りする
お金は給与から残ったら貯めようと考えていては、目標額の達成はなかなか難しいでしょう。ゆとりがあると、つい外食したり必要のないものを買ってしまいがちだからです。
自動積立や給与天引きなどにより、自動的に積み上がっていく仕組み作りをすることが必要です。それにより、着実に資産形成は進み、先取りした資金は最初からなかったものとして残りのお金でやりくりをすることになるため、節約と貯蓄の両方が叶えられます。
具体的に目標金額に向けて、毎月いくら何%で運用することで何年後に達成するかを試算(※)することもお勧めします。仮に、20年後に1,000万円を貯めると決めたら、毎月3万円を利率3%の運用商品で積立投資をすることで達成することができます。ただし、利率は変動する可能性があるため、必ずしも3%が確定しているわけではありません。そのため、実際の結果は予想と異なる場合があります。
(※)試算ツール:金融庁、金融広報委員会、日本FP協会などのライフプランシミュレーション。
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将来設計はブラッシュアップしていくもの
将来設計は、人生をより良く生きる道しるべとなるものです。目標に向けて前向きに行動するようになり、前向きな思考が先々の不安を解消してくれます。将来設計を進めていくうちに、「予定より早く達成できそう」または「もう少し時間が必要かも」といった想定外のことは出てくるでしょう。そのようなときは無理をせず、状況に合わせて将来設計の見直しをすることも必要です。
急がば回れというように、焦らず軌道修正していくことで、なりたい未来の自分に近づいていくことができるでしょう。
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