将来設計とは?未来の計画を立てるメリットと設計する方法
10年後や20年後、そして老後はどのような暮らしをしているのか。将来を考えるのは夢が広がる一方で、不安もつきまといます。ただし、今から準備を始めておけば、安心して理想の未来に向かっていけるようになります。そこで必要になるのが将来設計です。
ここでは、思い描いた将来を実現するために欠かせない将来設計についてご説明します。
将来設計は人生の道しるべ
将来設計とは、これからやりたいことや、なりたい自分をイメージして、そのために必要な手順を考えたライフプランのことです。
誰しも、学生時代はどのような仕事に就きたいか思いを巡らせ、働き始めてからは、ポジションや目指す年収といったビジネスプランを思い描いたことがあるでしょう。
将来設計は、そのような仕事にまつわることだけでなく、結婚や出産、老後など、人生で起こるさまざまなイベントも予想しながら計画していきます。
将来設計を立てるメリット
物価は上昇する一方で、給料は伸び悩む時期が長く続き、子育てにも老後にもお金の不安がつきまとう昨今。
「給料が上がるのか」「子供を産み育てることができるのか」「老後資金は貯められるだろうか」など、ほとんどの人が将来について何らかの不安を抱えています。
将来設計を立てる主なメリットは、下記の3つが挙げられます。
いつ何をすべきかわかる
漠然と不安を抱えているだけでは、人生を楽しむゆとりも見失ってしまいがちです。将来設計を立てれば、いつ何をすればいいかが明確となるため、ライフイベントのタイミングを逃しません。
用意すべきお金を意識できる
将来設計を立てることで、老後までに残された期間や、結婚や出産といったライフイベントを迎えたい時期が可視化されます。 それによって、いつまでにいくら貯めておくべきかといったビジョンを持つことができ、お金の使い方をコントロールできるようになります。目的を持つことで、節約や貯金も無理なく続けられるでしょう。
リスクに備えられる
病気やケガのほか、不景気による減給や会社の倒産、自然災害による被害など、人生にはさまざまなリスクがつきまといます。
そのような事態も予測して将来設計を立てることで、リスクへの備えができるようになるでしょう。
将来設計を立てる方法
自分の人生を幸せに導くための将来設計を立てる際には、表にして書き出すとやるべきことがわかりやすくなります。続いては、将来設計を立てる際の手順を、押さえておきたいポイントと併せて確認しておきましょう。
1. やりたいことをリストアップする
まずは、人生でやりたいことやなりたい自分をすべてリストアップします。その際、「30歳までに主任になる」「20年後までに1,000万円貯める」など、具体的な数字で書き出すことがポイントです。
2. 具体的な情報を集める
リストアップできたら、それぞれの目標を達成するために必要な情報を収集します。必要となる資金や期間、準備すること、スキルなど、できる限り詳細に挙げていきましょう。 併せて、両立が難しそうなものがあれば優先度の高いものを選ぶなど、取捨選択していきます。
3. 期限を決めて具体的な計画を立てる
目標とそれぞれに必要な情報を基に、いつ何をすべきかを計画していきます。20年後までに1,000万円を貯めたい場合は毎年50万円ずつ貯金していくことになりますが、 途中で大きな出費が必要なイベントがあれば、そこまでの期間は貯金額を上げたり、イベントにかかる費用を抑えたりと調整します。
4. とるべき行動を明確にする
目標達成のために、何をすべきか明確に決めます。例えば、数年間は貯金額を上げると決めた場合、毎月いくらずつ貯める必要があるのか、
そのためにはどのような行動をとればいいのかといったように、さらに細かくスケジュールを立てます。すべての目標のやるべき行動を明確にして、それぞれのバランスを調整したら将来設計の完成です。
最終目標を達成するためにも、1年後、3年後、5年後、10年後と、スモールステップで小さな目標を積み上げていくのがおすすめです。
将来設計には資金計画が欠かせない
将来設計は、具体的なほど実行しやすくなります。とはいえ、結婚や子育て、スキルアップのための勉強など、どのような目標にも必ずお金は必要となるため、将来設計には資金計画をきちんと立てることも大切です。
限られたお金を有効活用するためにも、計画を進める上でどれくらいのお金が必要になるのか、しっかり確認してください。
もし、給料が下がった場合にどう備えるかといったことも検討しながら、貯蓄や資産形成の計画も立てておきましょう。
将来設計はブラッシュアップしていくもの
将来設計は、人生をより良く生きる道しるべとなるものです。それによって先々の不安がやわらげられるだけでなく、目標に向けた行動が正しくとれるようになったり、モチベーションが上がったりもします。
将来設計を進めていくうちに、「予定より早く達成できそう」「もう少し時間が必要かも」といったことは出てくるもの。そのようなときは無理をせず、状況に合わせて将来設計を見直してください。
都度ブラッシュアップしていくことで、より満足度の高い将来設計を立てられるでしょう。
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