高校生の銀行口座の作り方は?必要なものや口座の選び方を解説
本記事は、SBI新生銀行からのお知らせです。

高校生になると、だんだん自立の意識が強まり、お金を自分で管理する機会も増えてきます。アルバイト代の受け取りやお年玉の預け入れなど、銀行口座を持つことは子どもにとって大切な自立への第一歩です。
とはいえ、保護者のサポートが必要な場面も少なくありません。本記事では、銀行選びのポイントや口座開設に必要なもの、さらに金融教育として銀行口座をどう活用していけば良いかをわかりやすく解説します。
目次
1.高校生でも銀行口座の開設は可能
高校生でも、自分名義の銀行口座を開設することは可能です。アルバイトを始めると給与の振込先として銀行口座が必要となるケースがほとんどです。また、お年玉やお小遣いを自分で管理するために口座を持つとしても良いタイミングだといえます。
ただし、銀行によって1人で口座を作れる年齢や、保護者の同意が必要かどうかなど手続きが異なる場合があります。事前に確認してから手続きを進めましょう。
2.口座開設をする銀行選びのポイント
銀行は大手からネット銀行まで多種多様。どこでも同じと思われがちですが、金利や利便性、サポート体制などはそれぞれに特色があります。高校生が長く安心して使える口座を作るために、以下の7つの観点で比較することをおすすめします。
2-1. 銀行の種類
銀行には、大手銀行・地方銀行・信用金庫・インターネット専業銀行(ネット銀行)など様々な種類があります。大手銀行は全国的にATMや支店が整っており、進学や就職で他県に移動しても使いやすいのが特徴です。
またブランド力が高く、安心して利用できる点が大きな魅力です。一方で、利便性やコストの面ではネット銀行に後れを取る場面もあるため、用途や生活スタイルに合わせて選びましょう。
地方銀行や信用金庫は地域密着型で、地元で生活する際に便利で親しみやすい点がメリットです。その反面、他県に進学や就職をすると利用できるATMや支店が少なくなる可能性もあり、長期的な利用を考えるのであれば注意が必要です。
ネット銀行は、口座開設や振込、残高照会などの手続きがスマホやパソコンで完結でき、来店の必要がないため学校や部活動で忙しい高校生でも、自宅や移動中に手続きができるのは大きな利点です。
さらに、店舗維持にかかるコストが少ない分、金利が比較的高めに設定されていたり、ATMや振込手数料が安く抑えられていたりするのも大きなメリットといえます。
一方で、困ったときのサポートは電話やチャットに限られるため、高校生が初めて口座を持つ場合には、保護者が一緒にアプリ操作や手続きを確認し、サポート体制も含めて安心できる銀行を選ぶことが大切です。
2-2. 金利の高さ
預金で効率的にお金を貯めたい場合、金利の高さは重要です。普通預金や定期預金の金利は銀行ごとに異なり、キャンペーンや優遇制度によっても差が出ます。
例えば10万円を1年間預けた場合、金利が年0.1%なら利息は100円(税引き前)ですが、年1.0%なら1,000円(税引き前)になります。差はわずか900円ですが、そのわずかな差でも高校生にとっては「預ける銀行によってお金の増え方が変わる」と実感できる貴重な学びとなります。(実際には利息には源泉分離課税(20.315%)がかかりますが、ここではわかりやすくするために税引前の金額で比較しています。)
2-3. 近くにATMや支店があるか
いくら条件が良くても、生活圏内にATMや支店がなければ不便です。特に高校生はまだ現金を使う機会が多いため、徒歩や自転車でアクセスできる範囲にATMがあるかを確認しておきましょう。
近くにATMがないと、現金を引き出すたびに時間や交通費がかかってしまい、結局使い勝手が悪くなってしまいます。
また、コンビニのATMと提携している銀行であれば、学校帰りや部活帰りにも立ち寄りやすく、現金が必要なときにすぐ引き出すことができます。日常的に利用するからこそ、生活圏内で気軽に使えるATMがあるかどうかは、銀行選びの重要なポイントです。
2-4. 利便性は高いか
日常的な利用のための銀行口座であっても、緊急時に備えて利便性の高い銀行を選ぶようにしましょう。
最近は、インターネットバンキングやスマホアプリを使って残高照会や振込ができる銀行が主流です。高校生のスマホ利用率を考えると、アプリの操作性や機能性は特に重要なポイントといえます。
さらに、銀行によっては円預金や外貨預金だけではなく、証券口座などと連携できるサービスもあり、将来の資産形成に役立つ仕組みを早いうちから整えておけるのも魅力です。
高校生の段階では日常的な利用が中心になると思いますが、長期的に見れば他のサービスへの広がりも選ぶ際の判断材料になります。
2-5. 手数料は安いか
日常的に入出金する場合、ATMや振込手数料はできるだけ安い銀行を選ぶようにしましょう。
ATMの引き出し手数料や他行あての振込手数料は、1回につき数百円かかることもあり、積み重なると大きな負担になります。特に少額の入出金が中心となる高校生にとっては、引き出す金額に対して手数料が占める割合が大きくなるため注意が必要です。
銀行によっては月に数回まで無料になったり、条件を満たすと優遇が受けられる場合もあります。また、平日の昼間は無料でも、夜間や休日は有料になるケースもあるため、利用時間や条件も含めて手数料体系を確認しておきましょう。
2-6. 不正利用時の補償はどの程度あるか
銀行口座を選ぶ際には、不正利用時の補償も確認しておきましょう。キャッシュカードの紛失や盗難による被害、インターネットバンキングでの不正送金などには、各銀行が補償制度を設けています。
ただし、暗証番号を他人に教えたり、予測しやすい番号等に設定していたなど利用者側に過失がある場合は、補償が減額されたり対象外となることがあります。
専用ダイヤルや補償の範囲、条件、申請期限などは銀行ごとに異なるため、口座開設の際にはあらかじめ確認しておくと安心です。高校生が初めて口座を持つ場合には、利便性や手数料だけでなく、こうした「万一の備え」も銀行選びの大切なポイントになります。
2-7. サポート体制は充実しているか
高校生や保護者が安心して利用するためには、困ったときに相談できるサポート体制が整っていることも重要です。店舗型の銀行は窓口で直接相談できる安心感がありますが、支店まで出向かなければならず、混雑や待ち時間も負担になることがあります。
ネット銀行には店舗がない分、電話やチャットでのサポートが用意されており、自宅からすぐに相談できるのが大きなメリットです。カード紛失や暗証番号忘れといったトラブル時に、迅速に対応してもらえる体制がある銀行を選んでおくと心強いでしょう。
3.銀行口座開設に必要なもの
口座を開設するには、一般的に「本人確認書類」「印鑑」「暗証番号の設定」などが必要です。それ以外にも、未成年である高校生の場合は、本人だけでなく保護者の同行や確認書類が必要になるケースがあります。
3-1. 本人確認書類
まず、最初に必要なのが本人確認書類です。銀行によって求められる書類は少しずつ異なりますが、基本的には顔写真付きであれば1点、顔写真がない場合は2点必要です。
≪顔写真付き1点≫
・マイナンバーカード
・運転免許証
・パスポート(所持人記入欄あり)
・身体障害者手帳
・在留カード など
≪顔写真がない場合は2点≫
・各種年金手帳
・住民票の写し
・印鑑登録証明書
・戸籍の附票の写し
・健康保険証 など
≪注意点≫
・健康保険証は2025年12月1日まで利用可、その後はマイナ保険証へ移行予定
・学生証は本人確認書類としては認められないケースがほとんど
高校生の場合、本人の身分証だけでは不十分なケースもあり、保護者の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が合わせて求められる場合があります。
また、本人確認書類は銀行によって必要書類の条件が細かく異なるため、口座開設を検討する際は、事前に公式サイトや窓口で確認しておくことが大切です。
例えばSBI新生銀行では、18歳未満の口座開設時には、親子関係が確認できる戸籍謄本と附票、もしくは住民票の写しが必要です。
3-2. 印鑑
近年はネット銀行や一部の銀行を中心に、印鑑不要で口座開設できるケースも増えてきました。しかし、依然として印鑑を求める銀行も少なくありません。
その場合は、朱肉を使うタイプの印鑑が必要となり、シャチハタなどのインク内蔵型は利用できません。高校生で初めて印鑑を用意する場合は、銀行印として将来的にも長く使えるものを選んでおくと良いでしょう。
3-3. 暗証番号
口座開設時には暗証番号を設定する必要があります。4桁の数字が一般的ですが、生年月日や電話番号のように推測されやすい番号は避けましょう。同じ暗証番号を複数のサービスで使いまわさないことも大切です。
暗証番号は窓口やATM、インターネットバンキングで変更することができます。セキュリティ面でも定期的に暗証番号を見直す習慣をつけておくことをおすすめします。
3-4. 保護者の確認書類や本人確認書類
15歳以上の場合、高校生本人のみの手続きで口座開設ができる銀行もあります。しかし、銀行によっては保護者の確認書類や本人確認書類の提出が必要な場合もあるため、あらかじめ手続きの内容を確認しておきましょう。
4.口座開設の手続きの流れ
高校生の口座を開設する際に必要な書類と、手続きの流れをご説明します。銀行によって必要書類や手続きに違いはありますが、こちらではSBI新生銀行の未成年口座(13歳以上)を例に見ていきましょう。
≪口座開設に必要なもの≫
①捺印した申込書
②必要書類:法定代理人による取引の届出書または同意書
③本人確認書類:住民票の写しまたは戸籍謄本と附票
≪手続きの流れ≫
18歳未満の口座開設は、次の4ステップで完了します。
①スマホやパソコンから必要事項を入力
②申込書が自宅に郵送される
③捺印した申込書と必要書類・本人確認書類を返送
④キャッシュカードが届く
また、未成年の口座を開設するには、親権者のいずれかがSBI新生銀行で口座を持っていることが前提となります。
親権者が口座をお持ちでない場合は、先に口座を開設しておきましょう。成人の口座開設はWebで簡単に手続きが完了するため、スムーズに準備することができます。
5.高校生に銀行口座を上手に活用してもらうには?
銀行口座は作るだけではなく「どう活用させるか」も非常に重要です。ここではいくつかの活用法をご紹介します。
5-1. アルバイトの給与振込口座として利用する
高校生になると、アルバイトを始める子も増えます。給与は銀行振込で支払われることが多いため、口座を給与振込先として使うことで、収入を受け取り、管理するという流れを体験できます。
5-2. 金融教育として利用する
口座を通してお金を管理することは、将来の家計管理の練習にもつながります。小さな金額であっても、自分で使い道を考えて判断する経験はとても貴重です。
さらに、残高を確認しながら計画的に使う習慣を身につけていくことで、自然と計画性や自己管理能力も育っていきます。仮に使いすぎなどの失敗をしてしまっても、失敗を体験することこそが次に活かせる大きな学びとなります。
5-3. お年玉やお小遣いの管理を任せる
お年玉やお小遣いは、高校生にとって最も身近なお金の管理体験です。使い道や使う予算を自分で考えることで、計画性や優先順位をつける力が身につきます。
特に「何のために使うか」という目的を意識させると、お金はただ消費するものではなく「目標をかなえる手段」だと理解できます。
実際にお金が貯まり、欲しかったものを買えたり目標を達成できたりすると、自信や達成感につながり、自己肯定感も大きく高まります。
6.親と高校生、それぞれの目的に合わせた口座管理
子どもが自分でお金を管理するようになったタイミングでは、個人の口座と教育資金の口座を分けて運用するという選択肢もあります。理由は、今後必要になる教育資金が非常に大きいためです。
日本政策金融公庫などの調査によると、1人あたりにかける費用は、高校3年間で約262万円にのぼります。さらに大学に進学すれば、約680万円が追加で必要です。
高校入学から大学卒業までにかかる費用は入学費用と在学費用など合計で1人あたり約942万円となります。
これに加え、塾や習い事の費用が重なるケースも珍しくありません。こうした金額を考えると、計画的に貯蓄しておくことが欠かせません。
そこでおすすめなのが、口座を2つに分ける方法です。ひとつは親が教育資金を積み立てて管理する「教育資金用口座」、もうひとつは子ども本人がアルバイト代やお小遣いを管理する「個人口座」です。
教育資金と日常のお金を分けておくことで、誤って進学費用を取り崩してしまうリスクを避けられますし、子ども自身にとっても“日常のお金”と“将来のためのお金”を切り分けて捉える感覚が身につきます。
このように目的ごとに役割を分けて口座を持つことで、親は計画的に資金を準備することができ、子どもにとっては金融教育にもなります。
7.高校生のための口座開設はSBI新生銀行の「U28」がおすすめ
高校生の銀行口座には、SBI新生銀行の「U28 Zero世代」がおすすめです。28歳以下の方が対象で、口座を開設するだけでステップアッププログラムの最上位である「ダイヤモンドステージ」に自動的にランクアップされます。
口座開設のみで、手数料優遇や金利上乗せといった特典を受けられるのは大きな魅力です。
≪「U28」の主な特典(執筆時点:2025年9月現在)≫
・提携コンビニATM出金手数料:何度でも0円
・他行宛てネット振込手数料:10回/月まで0円
・円普通預金金利:年0.40%(税引後 年 0.3187%。2025年9月25日現在)

ステップアッププログラムについて詳細はこちら
高校生にとって銀行口座は、普段使いはもちろんのこと「将来の夢に向けてコツコツ貯めるための口座」としても役立ちます。例えば、欲しいパソコンや資格取得のための資金、留学や一人暮らしの準備など、自分の目標に向けた貯蓄に活用できます。
SBI新生銀行では、スマホで残高確認や振込ができるため、日常的な使い勝手も抜群です。さらにインターネットバンキング「パワーダイレクト」に対応しているので、大学進学や就職で地元を離れてもそのまま使い続けられます。
SBI新生銀行は、高校時代から開設した口座をそのまま大人になっても利用できる設計になっているため、長期的な目標に向けた資金づくりや、将来の自立に備える一生ものの口座となるでしょう。
8.高校生の口座開設は作り方を確認して慎重に進めよう
高校生が自分名義の口座を持つことは、単にお金を出し入れするためのツールではありません。アルバイト代やお小遣いを通じて自分でお金を管理する経験は、自立心を育み、将来の家計管理につながる金融教育の第一歩にもなります。
だからこそ、金利や利便性、手数料、サポート体制など様々な観点から銀行を比較し、親子で納得できる一つを見つけることが大切です。
また、口座開設の手続きも銀行ごとに異なるため、必要書類や流れを事前に確認しておくと安心です。高校生活の始まりに、親子で未来を見据えた口座選びを始めてみましょう。
9.よくある質問
9-1. 銀行口座は学生証で作れますか?
学生証では口座開設できません。マイナンバーカードや住民票など、銀行が指定する本人確認書類が必要です。
9-2. 高校生でも自分で口座開設できますか?
可能ですが、銀行によっては法定代理人による同行や確認書類が必要な場合もあります。
9-3. セキュリティで気を付けるべきことはありますか?
銀行口座を安全に利用するためには、セキュリティ面での注意も欠かせません。暗証番号は生年月日や電話番号など推測されやすいものは避け、定期的に変更する習慣をつけましょう。
また、同じ暗証番号を複数のサービスで使いまわさないことも重要です。さらに、インターネットバンキングを利用する場合は二段階認証等を設定し、不審なメールやSMSのリンクは開かないよう注意しましょう。
保護者も一緒に確認しながら、安心して使える環境を整えてあげることが大切です。
※円普通預金金利は毎日見直しとなる変動金利です。
※本預金のご利用にあたっては、店頭やインターネットにご用意している商品説明書を必ずご確認ください。
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